日本3銘うどん
稲庭うどん
(いなにわうどん)
なめらかな舌ざわり、淡白でつるつるした味わいの稲庭うどんは、四国の讃岐うどん、名古屋のきしめんとともに、日本3銘うどんの一つとして知られる干しうどんの逸品です。
稲庭地区は、うどんづくりの里として知られ、各店が江戸時代から伝わる技に工夫を重ね、その味は全国的に高い評価を得ています。
お問い合わせ先 | 秋田県稲庭うどん共同組合 TEL:0183-43-2029 |
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公式ホームページ | http://www.inaniwa-udon.jp/ |
稲庭うどんの歴史
稲庭うどんが誕生したのは江戸時代初期のことです。
当時、小沢地区に住んでいた佐藤市兵衛という人が、地元産の小麦を使って干しうどんや各種麺類を製造、その味は比類なき上品と称せられるほどだったといいます。
その後、佐藤吉左衛門(後に稲庭姓を許される)がその技を引き継ぎ、
さらに技術改良に努めた結果、宝暦2年(1752)には藩主の御用を賜り、「御用饂飩(うどん)所」の看板を掲げるまでになりました。
当時は生産量も少なく、庶民の口に入ることのない高級品でしたが、その後、生産技術が向上。明治以降になってからは特産品として知られるようになり、宮内省への献上をはじめ、各博覧会などで数多くの賞を受賞。その技術は全国的にも高い評価を受けるようになりました。
一子相伝といわれるうどんづくりの技と心は、今も脈々と稲庭の里に受け継がれています。